風速とは10分間風を測り出した平均の事!風の強さ目安リストも公開

真面目な話
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ヨノモ!!
Twitter@yonoomo

3月4月には春一番・8月9月には台風など、テレビ天気予報から風速○mと聞く事が多いですよね。

アナタも『そかそか、今日は風速○mだから風が強いのね』と、このような認識でいると思いますが、そもそも風速(強さ)の目安は分かりますか?

僕も調べるまではふんわりとしか認識しておらず、朝の天気予報番組から『今日の風速は4mです』などと聞くと、今日は『Seaで波乗り日和だな』とポツリつぶやいてみたりする程度。

ちなみに、波乗りサーフィンをした事は1度もないので、本当にカッコつけたくて呟くだけですケドね。例え風速1mと聞いても同じつぶやきをしますよ。カッコいいかなと思って。

そこで今回は「風速とは」「風速(強さ)の目安」を記事にして説明。また日本国内で起きた、過去最大の瞬間風速も紹介しますよ。

もうね、日本過去最大瞬間風速は凄いブッ飛んでいますよ。波乗りとか言っていられないレベルです。

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よく耳にする風速の種類は4つ


グーグルで「風速の定義」と検索すると気象庁のページが上位に出てきます。ソコにアクセスすると、次のように書かれています。

風速=10分間平均風速を指し、毎秒×.×m、または×.× m/sと表す。

ふむふむなるほど、よく分らん。
逆にこの説明文を読んで『へー、そうなんだ完全理解した☆てへぺろ』となる人がいるのか。

そりゃ何となくは分かりますよ。ただ、説明不足感が否めないので、他で調べた情報もあわせて天気予報で良く使用される「風速4種類」を説明します。

風速とは

地上10mの高さで10分間風を測り、その平均風速を「風速」として表示

瞬間風速とは

0.25秒ごとにデータを取集し、12サンプル(3秒)を使用して出した平均を「瞬間風速」として表示

最大風速とは

10分間の平均風速の最大値を「最大風速」として表示

最大瞬間風速とは

12サンプルの最大値を「最大瞬間風速」として表示

気象庁風力階級(強さ目安)


気象庁のサイトを見ていると「気象庁風力階級表」ページを見つけました。

調べてみるとこの風力階級表は19世紀のイギリス海軍提督 フランシス・ビューフォートが考案したビューフォート風力階級をベースにし、採択したものを日本の気象庁が取り入れて目安として使用しているようです。

要は風力の目安表ですよね。風速をイメージしやすくなりますので、ココに記載しますね。(言葉や言い回しが古いため数か所、文章に手を加えています)

風速0.0~0.2mの状況

■陸上
静穏
煙はまっすぐに昇る
■海上
鏡のような海面

風速0.3~1.5mの状況

■陸上
風向は、煙がなびくので分かるが、風見には感じない。(風見=風の吹く方向を知る道具)
■海上
ウロコのようにさざなみができるが、波がしらに泡はない。(波がしら=波の盛り上がった頂)

風速1.6~3.3mの状況

■陸上
顔に風を感じ、木の葉も動く。
風見が動き出す。
■海上
小波の小さいもので、まだ短いがハッキリしてくる。
波がしらはなめらかに見え、砕けていない。

風速3.4~5.4mの状況

■陸上
木の葉や細い小枝が絶えず動く。
軽い旗が開く。
■海上
小波の大きいもの、波がしらが砕けはじめ、泡ガラスのように見える。
ところどころ白波が現れることがある。

風速5.5~7.9mの状況

■陸上
砂ほこりが立ち、紙片が舞い上がる。
小枝が動く。
■海上
波の小さいもので、長くなる。
白波がかなり多くなる。

風速8.0~10.7mの状況

■陸上
葉のあるかん木が揺れはじめる。
(かん木=3m以下の低木)
■海上
池や沼の水面に波がしらが立つ。
波の中ぐらいのもので、いっそうハッキリして長くなる。白波がたくさん現れる。(しぶきを生ずることもある)

風速10.8~13.8mの状況

■陸上
大枝が動き、電線が鳴る。
傘はさしにくい。
■海上
大きい波ができはじめる。
いたるところで白く泡だった波がしらの範囲がいっそう広くなる。(しぶきを生ずることが多い)

風速13.9~17.1mの状況

■陸上
樹木全体が揺れる。
風に向かっては歩きにくい。
■海上
波はますます大きくなる。
波がしらが砕けて出来た白い泡は、筋をひいて風下に吹き流されはじめる。

風速17.2~20.7mの状況

■陸上
小枝が折れる。風に向かっては歩けない。
■海上
大波のやや小さいもので長さが長くなる。
波がしらの端は砕けて水煙となりはじめ、泡は明瞭(めいりょう)な筋をひいて風下に吹き流される。

風速20.8~24.4mの状況

■陸上
人家にわずかの損害が起こる。
(煙突は倒れ、瓦がはがれる)
■海上
大波ができる。泡は濃い筋をひいて風下に流される。
波がしらはのめり、崩れ落ち、逆巻きはじめる。
しぶきのため視程が損なわれる事もある。

風速24.5~28.4mの状況

■陸上
陸地の内部ではめずらしい。
樹木が根こそぎになり、人家に大損害が起こる。
■海上
波がしらが長く、のしかかるような非常に高い大波。
大きな塊となった泡は濃い白色の筋をひいて、風下に吹き流される。
海面は全体として白く見え、波の崩れかたは激しく衝撃的になり、視程は損なわれる。

風速28.5~32.6mの状況

■陸上
めったに起こらない。
広い範囲の破壊を伴う。
■海上
山のように高い大波。(小船舶は一時波の陰で見えなくなる事もある)
海面は、風下に吹き流された長い白色の泡の塊で完全に覆われる。
いたるところで波がしらの端が吹き飛ばされる。

暴風=TMR西川貴教


もうね、暴風=西川貴教と思っているのは僕だけではないハズです。

PVではだいたい強い風が吹いて、首に巻き付いているマフラー的な薄いヒラヒラが強風に踊り、歌いにくそうにしている西川貴教。彼が歌いながら感じている風速はどのぐらいか気になりませんか。

ネットで調べたところPV中の風速情報は見つからなかったものの、2013年7月の品川経済新聞の記事で気になる内容が1つ。

—–
お菓子メーカーで有名なロッテが新商品ガム「ZEUS」の発売に合わせて公開CM イベントを開催。そのイベントで強風の中、西川貴教がワンコーラス歌いきれるか対決が催され、風速28mの中で熱唱。
—–

いやいやいや、「気象庁風力階級」で見ると風速28mって「樹木が根こそぎになり、人家に大損害が起こる」レベルですからね。西川貴教どころか菜々緒ごと吹き飛ぶ風速ですよ。

「風速28mの中で熱唱」とか盛った感がありますが、強風の中で熱唱するイベントで、人を集められるのは西川貴教だからこそですね。

過去最大瞬間風力は91m


日本での国内過去最大瞬間風力は1966年9月25日の台風26号による風速91mで、場所は富士山頂です。

気象庁風力階級表を参考にすると、風速28.5~32.6mですら「めったにおこらない。広い範囲の破壊を伴う」と説明していますからね。

その約3倍の風速91mに気象庁がコメントを載せるとしたら、「地獄への入り口。破壊という言葉すら生易しく聞こえる。一瞬ですべてを無へと変え、その制御不能の破壊力が愛する人すら消し去ってしまう。ゆえに天涯孤独」こんな感じになると思いますよ。

気象庁に怒られたら素直に謝ろうと思う。

話は戻りますが、そもそも富士山は風の強い事で有名です。旧富士山測候所による観測データでは、最大風速10m以上が年間313日あり、その内121日は風速20mを超すレベルで、台風並みに風が強い日が多くあります。

富士山頂では風速9m以下の日はわずか52日程度しかない計算となるので、静かな方が珍しいのです。

富士山頂で布団を干そうものなら、313回は布団が吹っ飛びますから。更に言えばその内の121回は干したら最後、取り返しのつかない所まで飛んでいく可能性がありますからね。

アナタも富士山頂で布団を干そうなんて思わない方がいいですよ。

平地での最大瞬間風速は85m

国内の過去最大瞬間風速は山岳でしたので、次は平地での日本国内の過去最大瞬間風速を紹介。

1966年9月5日に発生した台風18号が沖縄県宮古島に上陸し、その時に観測して出たデータが最大瞬間風速85.3m。この記録は現在でも観測を実施している地点として、日本の観測史上1位の記録なんですよ。

この台風の何が恐ろしいかと言うと、台風の進行速度が時速10kmぐらいとジョギング程度のスピードしかなかった事。

そのため、宮古島では4日早朝から6日早朝までの30時間も暴風に見舞われたようで、住民からしたら恐怖でしかなかったと思いますよ。

死者はでなかったようですが「負傷者41名」「住家損壊7,765棟」「浸水30棟」さらに、さとうきびの70%以上が収穫不能に加え、野菜・果樹は全滅で農作物は大きな被害が出たようです。

最後に

沖縄県宮古島での最大瞬間風速85m。
もうね「TMRゴッコ」できるなら、してみやがれレベルですからね。

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